高野教授のほぼDaily Reports
このページは読者として主に学生(中学生・高校生から、大学生・大学院生まで)の皆さんを想定して書いています。
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クワガタ
1130 2000 1129 机 1128 StarSuite追加情報 1126 辞書 1125 日本語 1124 ホイールパッド 1122 目が・・・ 1121 輪講 1119 昨夜の出来事 1118 32ヶ国 1117 ポスター 1116 本 1113 COEフォーラム 1111 クワガタ 1110 ゲラ 1109 ラボ説明会 1107 みどりちゃん登場 1105 熊本例会 1104 再挑戦失敗 1102 熊粋祭 1001 犬? |
いつの間にか、カウンターが2000超えてました。感謝。 昨日の熊日の夕刊読んでいたら、Yahoo!キッズの子供のなりたい職業ベスト10のことがでていました。こちら。研究者・大学教員というのは一括りで、男の子部門で野球選手・サッカー選手・医師についで4位でした。同率の4位が大工さんというのもいいですね。個人的には大工とか寿司職人とか、手に職がある職種にはなんとなく親近感があります。研究も、似ている? ただ、Yahoo!キッズでは、研究者・大学教員のやりがいが「研究成果をあげること」だったのには引っくり返ってしまいました。少なくとも私の中では、「成果をあげること」と「やりがい」は一義的には結びついてません。世界の誰も知らないことを最初に知ることができた時の方がずっと「やりがい」を感じます。実学に近い学問でも、誰も作ったことがないような「もの」や「こと」をこの世の中に生み出すことができた瞬間、の方がやりがいを感じることでしょう。多分、「成果をあげる」という言葉のイメージが合わないんだと思います。短くキャッチーにしたいのであれば、「発見・発明したとき」にすればよかったのでは。 11月29日 机 今度「遺伝細胞学講座」に卒研生が11人来ることになり、本日思いついて机等の整理。主人が卒業してしまった机の引き出しに入っているものをとりあえずダンボール箱に移したり、カラーレーザープリンターの場所を変えたりしていたら、午前中が潰れてしまいました。いきなり思いついたのに、学生さん達が皆手伝ってくれて助かりました。最近は力仕事をしなくても皆がやってくれるので、私は大変楽です。昔はよく机とか大型機械とか自分も一緒に動かしていましたが、今は皆が率先して重いものは持ってくれます。感謝。ついでに、椅子があまりにもぼろいのでいくつか買い換えることにしました。それじゃ、ということでごみ置き場探しに行ったら、まだ使える椅子があったので一つ拾ってきました。さぁ、どれかな? (新卒研生限定クイズ。当てても何も賞品はありません。多分) 11月28日 StarSuite追加情報 タイトルの通り、StarSuite追加情報。前回の分は、こちらを参照のこと。何と、スタースイートはPDFファイルの作成が可能だそうです。ということは、これを使えば、アドビのアクロバットを買う必要が無いってことです。これは重要。アクロバットは結構値段がしますからね。私はアドビのCreative Suiteを購入して使っているので、個人的にはスタースイートを使うことはないと思いますが、無料ですから、熊大の学生さんは検討の価値はあると思います。PDFファイルにすれば、例えば英語バージョンのコンピュータであっても日本語の文章を見ることができます。海外に行ったとして、そのような状況に陥ることは、まぁ、あんまり無いかも知れないですけど・・・。 11月26日 辞書 辞書つながりで。私は英語の辞書は基本的には「ランダムハウス英和大辞典」の第2版を使用しています。特徴はとにかくでかい。本だととても持って歩けるものではないです。今はCD-ROMでも提供されているので、コンピュータに入れるということもできます。値段は一万五千円くらいはします。でも、それだけのことはあります。ただ一つ難点があるとすると、既に出てから10年が経過していること。第3版がでたらすぐに買うんですけどねぇ。 11月25日 日本語 「問題な日本語」。丁度続刊が出たらしい。ということで、一冊目と二冊目を23日に買ってきて読んでいます。ベストセラーになっているだけあって、確かに面白い。数々の誤用について何故そういう誤用が生じるのかを専門家が丁寧に解説しており、なるほどと思うところ多数です。このような本を「面白く」仕立てた手法には本当に関心しきりです。思わず「明鏡国語辞典」も注文してしまいました。辞書って結構好きなんです。 ところで、このDaily Reportsの文章は大丈夫? 一度チェックしてもらいたい。 11月24日 ホイールパッド パナのノートを使っている人だけに関係ある情報。パナのノートはとにかく軽いので、最近外に連れて行くのはパナのCF-Y2です。使うのは基本的にはマックなんですが、この軽さには勝てない。コンピュータを使い始めるときは、最初の簡単な「はじめに」のようなものにだけ目をざっと通して、いきなり使い始めることが多くなりました。前はシステム入れたり、色々と設定しなければならないものがありましたが、今はシステムも入っているし、説明書など見ないでいきなり使い始めてもあんまり問題ないですね。でも、見とくといいことも・・・。 実は最近までパナのノートについているホイールパッドの使い方を知りませんでした。ノートとかについているマウスと同じようにカーソルを動かしたりできる操作面のことですね。パナのはこの部分が丸いのですが、何で丸いんだろうと前から思ったんです。で、最近ちょっと取扱説明書を見ることがあって、ふとホイールパッドの説明を見てみたら、何と「円を描くようにホイールパッドの周辺をなぞると画面のスクロールができる」と書いてあるじゃないですか。早速、やってみました。・・・・便利だ。何で今まで知らんかったんやろう。ということで、便利な機能が隠れている(?)ことがあるので、取扱説明書は使い始めたら、やはりぱらぱらと見といたほうがいいみたいですね。 11月22日 目が・・・ 夕方から顕微鏡でGFP蛍光観察。ずーと顕微鏡見ていたので、目が痛いです。で、ちょっと一休み、ってコンピューターに向かって、これ書いてたら目が休まらんですね。ということで、今日はこれで。 11月21日 輪講 3年生向けの授業に輪講というのがあります。いわゆる英語の原著論文を皆で読むという形式のものです。4名程度の学生さんと輪講の授業はしていますが、今日は授業自体ではなく、その論文について。 私は歴史的な論文を読むのがいいのではないかと思い、2つの論文を大体使っています。両方とも私が持っている「papers in biochemical genetics」という本に収録されていたものです。1953年にDNAの構造を発見した J. D. Watsonが、その年の6月にCold Spring Harbor Symposiaで講演したものをまとめた論文と、1958年にメセルソンとスタールがDNAの半保存的複製を証明した論文です。で、この後の方の論文はPNASという雑誌に載っているのですが、ふと気づいてサーチしてみました。すると、なんとPDFファイルが公開されているのですね。熊大はいろいろな電子ジャーナルが見れるので、もしかすると自宅からは見れないかも知れませんが、それにしても約50年前の論文を簡単に手に入れられるとは・・・流石。 11月19日 昨夜の出来事 顕微鏡室で。 顕微鏡つけて、カメラとコンピュータ立ち上げて・・・と、これが前撮った中で一番綺麗な写真だな。うーん。このまま論文に使えるな。で、今日はこれようのコントロールの写真を撮らねば。この写真はちょっとディスプレイのここに置いといてと。 じゃ、取り込みと・・・いつも出ている警告は無視して、そのままボタンをポンと。これで取り込み完了。で、見てみようかなと。。。。。。。あれっ。あれあれ。今の写真、この前撮った最高の写真のワンチャンネルに 上書きされちゃったーーーーーー き、消えてしまった。。。グットな一枚。。。。。。。。。。。 というわけで、顕微鏡写真をカメラからパソコンに取り込む最中に、前の画像に上書きしちゃいました。ちょっとショック。でも、いいんです。もう、あんな画像。。。。。もっといい写真(多分)撮ったから。 11月18日 32ヶ国 W杯の出場国が出揃いましたねぇ。その中の、ちょっと名前が言いにくいトリニダード・トバゴの人口は66万人だそうです。ということは、現在の熊本市の人口とほぼ同じ・・・。なんとなく親近感がわきますね。 11月17日 ポスター 先のYoung Researcher Training Seminarで研究室のC君とLさんが発表したポスターを、我々の研究室がある理学部3号館4階の廊下に張りました。タイトルは、「Profiling of bryophyte gene expression by hybridization of an Arabidopsis cDNA array with bryophyte cDNA」と「Stable genetic transformation of Larix gmelinii L. by particle bombardment of zygotic embryos」です。発表が英語だったので、ポスターも英語です。詳しい説明が聞きたいという人は、高野までメールください。本人を紹介します。説明は日本語で。 11月16日 本 阿蘇から帰ってきたら、家に「海の生き物の飼い方」という本が。子供が図書館から借りてきたようです。な、何を考えてるのだ、今度は・・・。 11月13日 COEフォーラム 私は日曜日は基本的に休みなのですが、今日はCOEフォーラムがあって大学に出てきています。昨日から英語の発表をずーと聞いていますが、大学院生のころに比べるとかなり理解できるようになってきたかな、と自分でも思います。ちょっと分野の違う発表でもなんとかついていけるようになったかなと。まぁ、なかなか、ぱっとは上達はしないですけど。 11月11日 クワガタ そういえば書き忘れてました。写真のクワガタは子供が学校から貰ってきたものを、更に私が貰ったものです。子供が言うところによると、折り紙の天才の先生だそうです。私が作ったものではないのですが、あまりにも出来がいいので載せていました。私は鶴くらいしか折れませんが、外人さんに見せるとびっくりします。でも、今までで一度だけ、私もできるわ、と言う外国の女性研究者の方を見たことがあります。 11月10日 ゲラ C君の論文の初稿が届きました。ゲラ刷りというやつです。論文が掲載可となってから少し経つと、印刷所で雑誌に載る形に整えたこのようなゲラが届きます。もし間違いがあれば、ここで訂正することになっています。印刷所での間違いであろうと、出版された論文の全ての責任は著者達にあるというのがこの世界のきまりですから、きちんと見て、直さないといけません。今は原稿のファイルを提出してそれでゲラをつくりますから、あまり大きなミスというのはないものですが、私が論文を出し始めた最初のころは提出した原稿を印刷所で打ち直すのでかなり間違いがありました。私の論文でも、一度などは、一行がまるまる飛んでいることがありました。このときはちょっとびっくり。 11月9日 ラボ説明会 来年度の卒研配属のための研究室説明会をしました。そのときの来てくれた学生さんに配った資料を少し直して載せておきます。私が説明することが前提なので、言葉足らずのところもあるかもしれないですが・・・。 植物オルガネラの増殖・分化機構 高野研
細胞小器官(オルガネラ)は数あれど、遺伝物質DNAを持つオルガネラは核を除けば葉緑体とミトコンドリアだけです。これらは、その祖先をそれぞれ藍藻類、プロテオ細菌類に持ち、細胞内共生を経て進化してきました。光合成や呼吸の基本的な機構や、細胞内共生が進化の中で一度しか起きていないことや、その過程でさまざまなDNAが核へと移動していったことなどが明らかになってきていますが・・・・・・・・・・・・ 実際、まだわからないことだらけです。知りたいことは色々とありますが、現在興味の中心は「どうやって葉緑体は分裂するのか」です。葉緑体の祖先であった藍藻は勿論独立して増殖可能であり、独自の分裂機構を持っていたはずです。しかし、現在の葉緑体の分裂は、どうやらこの藍藻類の細胞分裂機構を祖先とするシステムと、細胞内共生してから発達したシステムの2つのシステムの複合型であるようです。そして、その詳細はまだまだ未知のままです。葉緑体が分裂しないと、植物細胞は増えることができないでしょうし、葉緑体を増やして光合成しないと”我々の食料”ができない訳ですから、この問題は重要です。 現在、我々の研究室では、藍藻が持っていた細胞壁の一部であるペプチドグリカンがコケ植物においては葉緑体分裂に重要な機能を果たしていることを明らかにしていますが、なぜ高等植物では無くなっているのかも含めてわからないことが一杯です。 また、葉緑体の分裂に異常を示す変異ラインをいくつも見つけていますが、未だにその原因遺伝子を見つけ切れていません。細胞内に複数の細胞小器官がある場合、その個数をどのように制御しているのか、については、それに関連する遺伝子は全く見つかっていません。これらの変異ラインの原因遺伝子がその突破口になることを期待しています。 何か新しい戦略で新しいミュータントを取ってみたいとも思っていますが、これについては、まだ考え中。何か、いいアイディアを持っている人は教えてください。 ヒメツリガネゴケは、植物の中では例外的に簡単に遺伝子破壊ができる生物です。その特性を生かして葉緑体分裂を解析するため、現在知られている葉緑体分裂に関する遺伝子をヒメツリガネゴケから単離しています。これらの解析もまだまだ・・・。 分裂に関連して、葉緑体とミトコンドリアはDNAを持っている訳ですから、DNAも増やさないといけません。植物のオルガネラ型DNA複製酵素というのはよくわかっていません。現在、解析中、ということで、DNA複製に興味ある人もどうぞ。 上のものとは、ちょっと毛色が違いますが、高等植物の葉の形態形成に関する遺伝子についても、葉のないコケ植物で調べています。どんな機能があるのか、興味津々です。その他も、さまざま。 高野研の様子については、ホームページもご覧ください。(注。もう見てますよね。このページだもの) 研究室は滝尾先生と一緒に部屋を使用していますし、ゼミなども一緒にしています。月曜日には毎週9時半から研究室の掃除をします。掃除は全ての基本なので勿論全員参加です。寝坊して掃除に参加しなかった人は、皆にケーキを振舞うという罰があります。月曜日には、午後4時から研究室での論文紹介があります。今のところ自分で論文を紹介するのは、前期・後期でそれぞれ一回ずつです。これでは読む論文の数は少ないですね。英語の論文を読めるようになるには、とにかく数をこなすこと。これが一番大切です。毎週1つずつ論文を読むと、年間で50程の論文を読むことができますし、1年後には大体の論文は読めるようになっているでしょう。 火曜日は10時から研究室のミーティングをしています。毎週の進展を聞いて、もし研究が止まっていたり、変な方向に行っていたら、ここで修正します。私が忙しくなると、なかなか時間が取れなくなるので、この時間は貴重です。しかし、忙しくても部屋をノックしてくれれば、いつでも実験の相談に乗ります。毎日議論してもいいくらいです。 その他で、特に義務はありません。朝は10時くらいには来た方がいいです。夜は結構長いです。土曜日も休日ではありません。卒研発表会前は徹夜は当たり前です。実験がうまくいかないこともあるかもしれません。でも、卒業研究のように、自由に自分で考え、それを実行し、結果を楽しみに待つ、という体験は実はなかなか社会に出るとできないものだと思います。別に高野研でなくても構わないので、ぜひ卒業研究をしてください。その後、修士課程がありますが、これは更に自分の自由度が増すので、楽しいです。実際、自分のことを振り返っても、大学院の時代は楽しかったですねぇ。実験のことだけ考えていればいいから。 卒業論文のテーマは小さな一つでいいから、世の中の誰も知らない新しいことを見つけること。修士課程のテーマは最低でも一つ英語の原著論文を書くこと、です。原著論文は、まぁ人類が滅亡するまでは残るでしょうし、人類が滅亡しても、もしかすると残るかもしれません。そのようなものを一つ作ることができる、というだけでも修士課程に行く価値はあるかもしれません。実験が楽しければ、更に博士課程に進学して、博士号を取得するという進路もあります。高野研には、今ポスドクをしている武智君と、9月に博士号を取った丁君の2名の博士がいます。私のラボについては、彼らに聞くと裏情報を教えてくれるかもしれません。 勿論、卒業したら就職したいという希望を無視するものではありません。ちなみに、私は今年度の就職委員です。私の研究室からは何故か、公務員になる人が多いです。これは教官が優秀ということでなく、学生さんが優秀なのだと思っています。私は個人的には試験を受けるのはあまり好きではありませんが、一発勝負には案外強いかな? 11月7日 みどりちゃん登場 この前の土曜日。子供達は江津湖に行きました。で、ヨシノボリやら、ザリガニやら獲っていたら、同じく色々と生き物を採集しているお兄さんにあって・・・ミドリガメ貰ったそうです。まぁ、上の子は今度の誕生日はカメの言っていたのでちょっと飼うのが早まったというだけですが。 日曜日にはペットアンドグリーンに行って、カメ用の水槽を買ってきました。一時期は減っていた水槽ですが、熱帯魚・イモリ・ザリガニ・カメとまた増えてきました。でもカメ見ているとかわいいですね。名前は、ミドリガメの女の子なのでみどりちゃん、とそのまんま。 11月5日 熊本例会 また、告知するのを忘れてました。本日、13時半から、日本動物・植物・生態学会合同の熊本例会があります。入場無料、参加自由です。 日時:平成17年11月5日(土)13:30~16:30 プログラム (2)14:30-15:30 (3)15:30-16:30 ぜひどうぞ。 11月4日 再挑戦失敗 昨日は文化の日でお休みということで、水俣に行きました。テーマはお魚の生態、ということで湯の児に行ってきました。が、雨。何故???? この前研究室で釣りに行ったときも、前日まで晴天でその日だけ雨。もうちょっと雨の中でサルカンを結ぶのは勘弁してもらいたい・・・ということで、タイトルにあるように再挑戦も雨で失敗。2日も、今日も晴れていたのに、ちょっと今年の秋は運がないな。福田農場でパエリア食べて、温泉入って、帰ってきました。子供達は、やはり車の中は熟睡。 11月2日 熊粋祭 昨日まで熊大の大学祭である熊粋祭が行われていたようです。ようです、というのも我々の研究室がある黒髪南地区ではあまり大々的な催し物がなく、もっぱら北地区の方に出店とかがでているからです。研究室の方はいつも通り。ただ違いがあるとすると、授業が休講になるくらいですかねぇ。前は生物科3年生がお店を出したりしていましたが、今年は無かったのかな。お店を出していたら、がばっと買ってあげるのに。。。 11月1日 犬? 今日昼ごはんの豚○ギ○リ○(特に理由もなく伏字にしてみました)を買った帰り道、文具屋によって赤ペンを2本買いました。芯が0.5のと1.0の。何故かペンって私の元から去ってくんですよねぇ。赤ペンもいろいろあったはずなのに・・・。で、1.0ので書いてみたら、これがえらい太いので、「太っ」て書こうとしたら、「犬」って書いてしまいました。いやー、自分の部屋で一人で笑ってしまいました。 でも、この話、多分皆全然面白くないでしょうね。なんとなくタイミングがね、面白かったので。 |