物理学を修める意義
物理学を学ぶことの意義は、証拠に基づき論理的に問題解決を行う能力の涵養が挙げられます。平たく言えば「自ら考える力」といえます。グローバル化が進む現代社会では、自ら考えられる人材が強く求められている、そうした文言は、私達の周りに日々溢れかえっています。しかしながら「自分で考える力」を身に着ける具体的な処方箋を考えだすと、実はかなり難しいことだと痛感します。「自分で考える」ことを意識的に実践することは難しく、またそれを授業で教えることもなかなか困難です。いつの間にか身に付いていたというのが本当のところと思います。その「いつの間にか」という背後には何があったのでしょうか。考える力が向上する要因の一つを挙げるとすれば、「なぜ」や「わからない」といった素朴な疑問に正面から向き合い、それと長く付き合ったことが挙げられると思います。それを楽しんだ人、悪戦苦闘した人、様々な向き合い方はあると想像しますが、そうしたプロセスを経ることで、自ら考える力が養われるものと思います。物理学だけに限ったものではありませんが、観測に基づき普遍法則を探求する物理学のスタイルは、そうした力を養う上で有意義な場を提供するでしょう。
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