当研究室が所有、使用する装置です。
工事中です。
RIGAKU AFC7S
封入管型X線発生装置を線源にした4軸回折計です。主にMo管球(波長λ=0.71069Å)を使っています。
X線出力はよく使う設定で40kV、30mAの1.2kWです。
大きさ数十〜数百μmの結晶を使った単結晶X線回折実験ができます。
Windows上でGUIの制御プログラムを動かし、初心者でも簡単なトレーニングで操作ができます。
RIGAKU AFC5S
封入管型X線発生装置を線源にした4軸回折計です。主にMo管球を使っています。
X線出力は40kV、30mAの1.2kWです。
AFC7Sより古い装置で制御コンピュータのキーボードからコマンドを入力して(CUI)操作します。
AFC7Sにはないコマンドが使えるので測定の難しい試料の測定ができます。
イメージングプレート(IP)
輝尽性蛍光材料をプラスチックフィルム上に高充填塗布したフレキシブルな2次元センサー。
同じ2次元センサーのX線フィルムよりもダイナミックレンジ(測定できるX線強度の範囲)が広くX線強度を定量的に測定できる。
従来のX線フィルムを用いていたX線カメラに用いることで試料の空間群の決定や迅速な測定が可能です。
*輝尽現象(phtostimulated luminescence)
輝尽性蛍光体がX線、電子線、紫外線などの照射(1次励起)を受けて発光した後、
発光波長の光を照射(2次励起)することによって、最初に照射されたエネルギーに比例した発光が得られる現象。
ダイヤモンドアンビルセル(Diamond Anvil Cell (DAC))
ダイヤモンド同士を向かい合わせて押し付けるという構造は簡単な、しかし高圧を発生(数万気圧〜数百万気圧)できる圧力発生装置です。
レバー型、箱型、時計型、ガス駆動型などが基本形で、それらの改良型があります。
当研究室所蔵のDACは時計型の系列に属するものです。
ダイヤモンドが光やX線に対して透明であることから、この装置を他の測定機器に組み込み、X線回折実験や、光学的測定(ラマン散乱、赤外線吸収、ブリルアン散乱など)に利用されています。
当研究室のDACは四軸自動回折計にゴニオメーターと共に設置してX線、特に放射光での単結晶回折実験を行うことを主目的にしています。
単結晶X線回折強度測定に用いることから広い開口角でX線に対して透明である必要があり、そのためダイヤモンドの支持台(Backing Plate)にはX線の吸収率の低いBeを用いています
(それでも吸収が無視できないので解析時に吸収補正を行っています)。