熊本大学理学部では、数学・物理学・化学・地球環境科学・生物学の5つの分野を幅広く学び、専門性を深める「1学部1学科制」を採用しています。 1・2年次では、各分野の基礎を学びながら自分の興味や適性を見極め、3年次からは1つの分野(コース)を選択し、専門的な学びへと進みます。4年次には、卒業研究を通じて学びの集大成を迎えます。
今年度の新入生からは新カリキュラムが導入され、コース配属時期が2年次後期へと変更されました。 これにより、早い段階で専門的な学びを深める機会が提供されると同時に、理学全体を幅広く学ぶ時間も確保されています。学生が学びやすい環境を整えるため、オンラインでの出席確認、少人数制のチューター制度(教員1名に対し学生2~5名)、個別面談による履修・生活相談など、今年度も引き続き様々な学修支援を実施しました。
また、進路選択の意識を高めるために、「理学概論」を2年次後期に開講しています。 本科目では、企業や研究機関で活躍する講師を招き、キャリア形成や仕事の実際、大学院進学、研究活動、留学などについての講義を実施しています。近年の技術革新を踏まえ、AIとの関わり方についての講義 も行われ、学生が将来の進路を具体的に考える良い機会となりました。