本学部は基礎科学を考究する学部です。この基礎科学は自然の仕組みを解明したいという人間本来の知的欲求から出発する学問であり、やがては将来の科学技術に発展するものもあり、それらの成果は人類の英知あるいは文化として蓄積されるものです。
そのために本学部では学生がいろいろなことに積極的に関与し課題を見つけ、それらを解決する方法を探求できること、また、それらの結果を人類の幸せのために利用できることを教育の目的とします。
さらに、本学部での教育は学部・学科を越えて、できるだけ幅広く履修し、大学院で研究ができる基礎を作るように指導します。
一学部一学科制(理学部理学科)
理学部では、平成16年度より、従来の6学科制を廃止し理学部理学科の1学科制を導入しました。導入に到った理由として、以下のようなさまざまな背景があります。
- 社会のニーズ
- 21世紀に生きる諸君には幅広い知識と能力が求められています。
そのためには、1つの専門に偏ることなく、科学全般を万遍無く学ぶことが必要です。
- 基礎学力の充実
- 全国的に大学生の学力低下が問題になっています。また、高校の選択科目の取り方によっては専門教育の準備ができていない場合があります。
大学1,2年次に基礎をがっちりと固める必要があります。
- 納得いく専門決定
- 早すぎる専門分野の決定は、将来計画を立てる上で障害となる場合があります。
また、専門分野のミスマッチによる学習意欲の低下も起こります。
教員や先輩のアドバイスを受け、学習経験を積んでから、自分の興味や考えに合った専門分野を選択することが望ましいです。
- 大学院教育研究の可能性
- 学部教育4年で社会に出ていくジェネラリストも良し。
大学院進学を目指すスペシャリストも良し。どちらの場合にも対応できる教育プログラム制をもった教育研究機関を選びたいものです。
教育・研究の目標
- 自然科学に関して広くバランスのとれた知識・技術・思考法を身につけた、有能な人材の育成をめざします。
- 社会に出てからも新しいさまざまな課題に立ち向かうことのできる、積極的な人材の育成をめざします。
- 理学のスペシャリストをめざし、進学を志す、意欲的な人材の育成をめざします。