戸田研究室|熊本大学 大学院先端科学研究部基礎科学部門 分析化学・大気化学・環境化学

熊本大学

Introduction

新規でユニークな分析手法・分析化学デバイスの開拓と最新の機器分析を軸に,大気化学の解明や気圏・水圏間の物質循環の解明に挑む基礎研究に取り組んでいます。その対象としているフィールドは,身近なところでは学内の建物屋上の大気や森林大気ですが,地元の阿蘇や天草をはじめ,富士山,氷に覆われたバイカル湖,トロピカルな珊瑚礁,養豚王国デンマークなど,全国や世界広がっています。また,よりよい環境を目指した応用研究・医療診断分野など幅広い分野で成果を挙げています。

新着情報News

東京科学大学 集中講義 BVOCの大気化学
       講演会 大気・海洋のジメチル硫黄化合物
23rd ICFIA (Chiang Mai)
* Hydrogen sulfide monitoring device for geothermal power plant environmental acessment
* From micro scale lab work to the fields of the Earth and Space with our own analytical machines
Seminar at University of Texas at Arlington (UTA)
Dimethyl Sulfur compounds in Ocean and Freshwater: Lessons from Baikal, the lake that holds a fifth of the World's freshwater
珊瑚礁海洋調査(with津留君in沖縄),装置開発(in米国)
Woods Hole Oceanographic Institutionとの共同作業
日本分析化学会第73回年会(名古屋工大)IC研究懇講演
「氷結バイカル湖のプランクトンブルームにおける無機イオン・ジメチル硫黄双性イオンの不思議」
第84回分析化学討論会(京都工芸繊維大)
主題討論講演「気候変動で増大するBVOCとその大気環境への影響」
ものつくり技術交流会レクチャー「分析に関わるものつくりと基礎研究のはざまで」
大気環境総合センター IiAE 2023年度第12回特別セミナー
BVOCsの大気化学と環境影響 講師: 戸田 敬
Communications Biology (Springer Nature) に発表
Article link, Featured Coverに採用, プレスリリース IROAST pub
淡水のプランクトンも凍結防止のため磯の香りの元になる双性イオンをつくり出す
氷結したバイカル湖で繁殖する渦鞭毛藻は,凍結防止のため dimethylsulfonio-propionate (DMSP) を生成することを発見した。DMSPは海洋プランクトン浸透圧調節のために生成する zwitter ion で,海岸で認識できる磯の香りはDMSPが分解してできた硫化メチルによるものである。 淡水の渦鞭毛藻も,DMSPをつくる能力があり氷温環境下DMSPを生成することが判明した。
朝日新聞 12/15 熊本日日新聞 12/30 科学新聞 1/1 EurekAlert! 1/11
KU news 1/11
Ice-covered Lake Baikal and Plankton colony in ice
日本分析化学会第72年会 (熊本城ホール) 盛況のうち無事終了 Link
大阿蘇若手ポスター賞 M1津留大馬君 大気粒子・湿性沈着物中のイソプレン起源硫酸エステルの分析
日経サイエンス 9月号 化学の目で自然を見る
【特集:海のミステリー】巨大クジラの小さなごちそう探し

熊本大学と米国ウッズホール海洋研究所との共同研究が紹介される Link
第60回化学関連支部合同九州大会(北九州国際会議場)
ポスター賞 M1角浜孝紀君 ニトロフェノール化合物における損失を抑えた大気採取フローの構築
第382回ガスクロマトグラフィー研究会(北とぴあ)
招待講演 阿蘇草地高原大気の観測からBVOCsのオゾン生成ポテンシャルを探る: TD-GC-CMFID/MS,化学発光検出,マイクロガス分析システム,SIFT-MSの活用
米国化学会ACS Earth and Space Chemistryに発表(Supplementally Coverに採用): シイ,クリの開花期の森の大気にはdiaminopropaneやputresineなどジアミン化合物ならびにそれらのアミド化物が塩基性の有機化合物として支配的に存在し,新粒子や二次有機粒子の形成に関わる高いポテンシャルを持っていることを示したLink
プレスリリース: 森のシイやクリの花からアミンが放散し大気粒子の形成に関わっている
第57回フローインジェクション分析講演会(愛知工大)
ポスター発表 最優秀賞 M2榊原邦夫君 大気中ニトロフェノール類の気相・粒子の分別捕集自動濃縮法の確立
第62回大気環境学会年会(オンライン)
学生・若手研究者口頭発表賞 D3佐伯健太郎君 植物起源ジアミン類とそのアミド化合物:森林大気における存在の提唱とその粒子形成寄与に関する研究
地熱発電の導入拡大に向けた研究開発(NEDO)への参画
研究開発項目2「開発保全対策技術対策」
大気質(特に硫化水素)データの質・量を向上し予測・評価精度を引き上げる硫化水素連続モニタリング装置を開発
Nature の姉妹誌 Communications Biologyに発表: 海洋のローカルなエリアでDMSの濃度に分布があり,その濃度は動物プランクトンの密度と関連していることを示した(米国ウッズホール海洋研究所との共同研究)Link
プレスリリース: 磯の香りをたどればクジラは餌の在処にたどり着く
科学新聞 掲載 2月12日 クジラの捕食行動熊本大が解明 磯の香り追跡しオキアミ密集域に到達か
日経新聞 掲載 4月30日 かがくアゴラ クジラをいざなう化学物質解明
英国王室化学会Environmental Scienceに発表: PM2.5が生体組織などに沈着した際のAs,Se,Sb,V,Crなど重金属の溶出はPM2.5の酸成分で加速される,PM2.5のヒ素の酸化状態(As(III)/As(V))はPM2.5に含まれる遷移金属(Fe,Mn,Cu,Zn)に支配されていることを発見 Link
米国化学会 ACS Omegaに発表:大気中の硫化カルボニルCOSをケミカルにモニタリングする手法を初めて開発.COSは先端の半導体プロセスで使用され検知が求められているほか,植物の光合成プロセスのトレーサー(OCSとOCOは類似物質でありCO2と同じ回路で代謝される)や疾病や移植手術障害のマーカー(呼気中のCOS)として注目されている Link
南極遠征クジラの行動を誘引する海洋化学物質に関するフィールド調査(D1佐伯君)
日本分析化学会 第68年会(千葉大学)
若手ポスター賞 D1佐伯健太郎君 森林大気におけるファイトポリアミン類の存在に関する検証
米国東海岸にてウッズホール海洋研とフィールド調査(戸田先生,D1佐伯君)
第79回分析化学討論会(北九州国際会議場・AIM)
主題討論7:大気粒子の化学物質やその影響をはかる
若手ポスター賞 M1前園青也君 火山礫・灰や土壌に含まれる揮発性硫黄成分の分析
若手ポスター賞 D1佐伯健太郎君 餌の香気成分に対する昆虫触覚の電位差応答の検出
科学新聞 掲載 におい成分に対する反応 触角の電位差応答で検出 熊本大 5月24日付け
ロシアバイカル湖にてフィールド調査(戸田先生,大平先生,M2阿部君,M1田嶋君)
氷の中で渦鞭毛藻がつくりだす化学物質の探索,先発・後発隊に分かれ3週間の長期調査
日本分析化学会第67年会(東北大学)
学会賞  戸田 敬 先生  於 東北大学川内萩ホール
     大気物質の動態を明らかにする分析化学 富士山NPOブログ 「ぶんせき」記事
若手ポスター賞 M2光石夏澄さん 大気の吸湿性粒子内におけるカルボニル類濃度の推定
若手優秀講演賞! 第55回FIA講演会(芝浦工大豊洲)
M2 岡根大記君 鯨類捕食行動のトリガー物質を探索するためのシーケンシャル気化-化学発光分析装置の開発と評価
天草 合津マリンステーション 開発中のSV-CL装置によりDMSやDMSPを分析,IMR-MSやPT-GC-FPDとともに評価(M2岡根君,佐伯君,M1阿部君,B4田島君,前園君)
阿蘇合宿ゼミ 中間報告,夕食会,ソフトボール
米国ウッズホール海洋研究所・テキサス大学アーリントン校 訪問 共同研究打合せ
富士山頂での大気観測(戸田先生,M2光石さん,M2佐伯君)
カルボニル化合物やイソプレンの連続モニタリング,早稲田大・徳島大などのGrと
九州分析化学奨励賞! 日本分析化学会九州支部
M2 佐伯健太郎君 花粉マーカーの探索と花粉飛散状況の化学的モニタリング
ロシアバイカル湖にてフィールド調査(戸田先生,大平先生,M2岡根君)
氷上のバイカルにて美しい渦鞭毛藻のブルームと遭遇
熊本日日新聞掲載: 飛散花粉の種類と量を化学的に検知 飛ぶ花粉 種類も検出
「花粉症クエスト」に研究記事紹介:
花粉情報の向上に期待!花粉固有の化学物質で花粉飛散の種類と量のモニタリングが可能に~熊本大
若手優秀講演賞 2名受賞! 第54回フローインジェクション分析講演会(岡山理科大学)
M2 岩崎真和君 フィールド分析用 micro wet denuder を目指した表面改質
M2 井本ゆりかさん 全血一滴中のアンモニアとクレアチン分析を目的としたマイクロチップデバイスの開発
Dr.Nguyen,Quynh Thu デンマークAarhus Universityより共同研究のため客員研究員として戸田研究室に滞在(9月11日~11月12日)
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