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ブルノ訪問記 (24, 25日)

24日は朝の8時半からミーティングが開始された(写真3)。午前中は細胞骨格と先端成長を中心とした口頭発表で、午後はポスターセッションであった。もともと遺伝子破壊ができる利点を持つヒメツリガネゴケであるが、更にRNAiなどの技術も動き出しており、今後の進展を感じさせるものであった。夕方はブルノの中心にあるスピールベルク城のレストランで全員で夕食であった。この日も帰ったら、10時半を過ぎていた。

25日も、8時半から、ゲノミックスと乾燥耐性、それに植物ホルモンを中心とした口頭発表が午後まであった。夕方にはライブラリーツアーがあり、バロック調の図書室を見に行く。この図書室は非常にきれいであり、多数の古図書があった。司書の方に、ここに植物関係の本はないのか、と聞いてみたのだが、科学の本は一杯あるけど、本はここだけに置いてあるわけじゃないし、どこにあるのかはわからない、という返事で、少し残念であった。この日は時間が少しあったので、メンデル博物館の展示を見てまわることにした(写真4)。1時間ほどで全て見ることができる。メンデルという人は厳格な顔をした写真しか見たことがないのだが、有名な他の修道士とのグループ写真では、お気に入りだったらしいフクシアを持って写っていたりしている。じーと眺めていると、あまり気難しくない、結構ジョークのわかる人だったのではないか、という印象に変ってきた。メンデルが用いた器具も見ることができた。ライブラリーツアーの後は、メンデルセンターのすぐ裏にあるビール工場の見学と、レストランでのディナー。この日も盛り沢山で、ホテルに帰ったのは12時近くであった。

写真 3 昔は修道院の食堂であったメンデルセンター内の会場

写真 4 メンデル博物館にあった顕微鏡

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