アクセサリー・パラメーターは線形微分方程式に現れる概念で,モノドロミー保存変形方程式の未知関数でもあり,数論・代数幾何・微分幾何・表現論・数理物理などいろいろな分野とも関わる興味深い研究対象です.この研究会は,アクセサリー・パラメーターおよびその周辺について研究交流を行うことを目指して企画いたしました.興味をお持ちの方のご参加を歓迎いたします.
日時・場所
2022年3月8日(火)13:00 ~ 3月10日(木)16:30
熊本大学 理学部3号館2階 大講義室(D201号室)
ハイブリッド形式での開催を予定
プログラム
3月8日(火)
- 13:00-14:00 坂井秀隆(東京大学)「The differential equations of type (H) with 3 singular points」
- 14:15-15:15 川節和哉(熊本大学)「頂点作用素代数とモジュラー微分方程式」
- 15:30-16:30 大久保直人(青山学院大学)「クラスター変換を用いた離散力学系の構成」
- 16:45-17:45 関口次郎*(東京農工大学)「Differential equations associated to Frobenius manifolds with trihamiltonian structure of rank four」
3月9日(水)
- 9:30-10:30 安達駿弥(熊本大学)「Garnier系のモノドロミー多様体と不変Hermite形式」
- 10:45-11:45 神本丈(九州大学)「局所ゼータ関数の特異性について」
- 13:15-14:15 志賀弘典(千葉大学)「Mark 付き K3 曲面族の保型函数と GKZ 超幾何方程式」
- 14:30-15:30 上村豊(東京海洋大学)「エネルギー依存逆散乱のソリトン理論」
- 15:45-16:45 廣瀬三平(芝浦工業大学)「振動積分の満たす微分方程式に対する完全WKB解析」
- 17:00-18:00 Galina Filipuk* (Warsaw University)「Aspects of nonlinear differential equations - Painleve equations and beyond」
(Abstract: The talk is based on several published papers and preprints jointly with A. Dzhamay, A. Ligeza, A. Stokes on applications of the geometric approach to orthogonal polynomials and various Hamiltonian systems related to the Painleve equations. If time permits, I shall briefly explain the recent work on the Painleve XXV - Ermakov equation (joint work with S.
Carillo, F. Zullo and A. Chichurin).)
3月10日(木)
- 9:30-10:30 小川原弘士(熊本大学)「q特殊関数の微分超越性と非可解性」
- 10:45-11:45 岩崎克則*(北海道大学)「超幾何群をめぐって」
- 13:00-14:00 大島利雄*(城西大学)「リーマン球面上の線形微分方程式の接続問題」
- 14:15-15:15 三町勝久(大阪大学)「Appellの E1方程式系の解の接続問題」
- 15:30-16:30 細井竜也(東京大学)「パンルヴェtau関数の形式級数表示の収束」
* : オンライン講演
世話人
- 大島利雄
- 城西大学理学部
- 原岡喜重
- 熊本大学大学院先端科学研究部(理学部)
- E-mail:haraoka@kumamoto-u.ac.jp
- Tel:096-342-3323