Workshop on Accessory Parameters at Kumamoto
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Gaussの超幾何微分方程式は最も基本的で重要なFuchs型常微分方程式で,解の大域的性質が具体的に記述できる.より高階の方程式や特異点の数を増やした方程式には解の局所性質のみでは決定できないアクセサリー・パラメータが現れ,解の大域的性質の解析や具体的記述は本質的に困難になる.そのようなものの中で解の大域的性質が分かるよい例や理論の研究が最近大きく進展している.
これらについて,最近の結果や新しい観点を理解するとともに,今後の研究の方向性と発展を探るため,勉強会の性格を持ったワークショップを企画した.昨年夏の玉原でのワークショップ に引き続くものとして,今回は特に middle convolution に関連して,それの一般化,および quiverの表現やYokoyama's extensionとの関連などを解説する講演が含まれる.
日時・場所
2009年2月21日(土)13:30 〜 2月24日(火)12:30
熊本大学 理学部3号館 共同研究室
プログラム
2月21日(土)
- 13:30-13:50 オープニング
- 13:50-14:50 大島利雄(東京大学)「(偏)微分方程式のmiddle convolution」
- 15:10-16:10 石崎晋也(東京大学)「横山氏のextensionの乗法版とmiddle convolution」
- 16:30-17:30 廣江一希(東京大学)「A2型の量子戸田方程式の2点接続問題」
2月22日(日)
- 9:00-10:20 山下大亮(京大数理研)「Middle convolution and reflection functor その1」
- 10:40-12:00 川上拓志(東京大学)「不確定型大久保方程式のmiddle convolution その1」
- 13:30-14:30 竹内 潔(筑波大学)「Newton polyhedra, A-hypergeometric equations and local zeta functions」
- 14:50-15:50 竹村剛一(横浜市大)「各固有空間の次元の最大公約数が1にならない場合のドリーニュシンプソン問題」
- 16:10-17:10 野海正俊(神戸大学)「Mellin変換と接続問題」
2月23日(月)
- 9:00-10:30 山下大亮(京大数理研)「Middle convolution and reflection functor その2」
- 10:40-12:00 川上拓志(東京大学)「不確定型大久保方程式のmiddle convolution その2」
- 13:30-14:30 関口次郎(東京農工大)「部分ロンスキアン系に関する問題提起」
- 14:50-15:50 野海正俊(神戸大学)「(常)微分方程式の双対性と双線型関係式」
2月24日(火)
- 9:40-10:40 田邊 晋(熊本大学)「一般超幾何方程式の可約な大域モノドロミー表現」
- 11:00-12:00 原岡喜重(熊本大学)「接続問題」
世話人
- 大島利雄
- 東京大学大学院数理科学研究科
- 原岡喜重
- 熊本大学大学院自然科学研究科(理学部)
- E-mail:haraoka@gpo.kumamoto-u.ac.jp
- Tel:096-342-3323