集中講義の案内

2013年度



期間:12月9日(月)〜12月日(金)
講師:千葉 逸人 氏(九州大学)
科目名:
題目:無限次元の結合振動子系の解の安定性と分岐理論
場所:自然科学研究科棟3階301数理演習室

授業内容:
蔵本モデルは,結合した振動子たちが織りなす集団的振る舞い(同期現象) のモデルとして用いられる
微分方程式系である.ここでは無限個の振動子 の運動を記述する無限次元蔵本モデルを考える.結
合力の強さを大きくして いくと非同期状態から同期状態への相転移が起こるが,その厳密な証明は 蔵
本予想として近年まで未解決であった. この講義では蔵本予想の証明のアイデアを理解することを目
標として,
・力学系の分岐理論
・線形作用素の半群と(一般化)スペクトル理論
・超関数論と線形位相空間論
の基礎について解説していく.


期間:4月22日(月)〜4月26日(金)
講師:二木 昭人 氏(東京大学)
科目名:数学特別講義 A6(大学院) 数理科学特別講義C(学部)
題目:リッチ流および平均曲率流の特異点解析と自己相似解
場所:自然科学研究科棟3階301数理演習室

授業内容:
まず、リッチ流の自己相似解であるリッチ・ソリトンについての紹介をする。次に
平均曲率流の自己相似解に関するHuiskenなどの基本的結果を錐多様体に拡張
する。また、C^n 上の特殊ラグランジアン部分多様体に関する結果をトーリック・
カラビ・ヤウ錐多様体に拡張する。そのための準備として佐々木・アインシュタイン
多様体の幾何について講義する。