談話会の記録 |
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熊本大学数学談話会
会場:大学院自然科学研究科棟数理演習室301
時間:午後4時30分〜午後5時30分
この談話会は プロジェクトゼミナールと一環しています.
2011年度
日時:12月9日(金)
講演者:石井 仁司 氏(早稲田大学)
題目:ハミルトン系の微小確率摂動へのPDEアプ
ローチ
アブストラクト: 自由度1 のハミルトン系の微小確率摂動におけ る平均化原理については,Freidlin とWentzel な どによって確率論的アプローチから研究されて いる. この問題を偏微分方程式の立場で考える と, 2次元領域における2 階楕円型方程式に対す る摂動問題となる. この楕円型方程式はハミル トンベクトル場から決まる移流項を持つ. この 平均化原理について偏微分方程式の立場からの 最近のP. E. Souganidis 氏との共同研究について 報告する.
日時:11月16日(水)
講演者:藤森 祥一 氏 (岡山大学)
題目:3重周期的極小曲面の構成について
アブストラクト: 3重周期的極小曲面はH. Schwarzによる鏡像の原理を用いた構成に始まり, その後, A. Schoen、H. Karcherらによっていくつかのの例が構成されてきた. 本講演では3重周期的極小曲面の新しい構成法と, それを用いた具体例を紹介したい. 本講演の内容はMatthias Weber氏(Indiana大学)との共同研究の成果による.
日時:10月19日(水)
講演者:上野 喜三雄 氏(早稲田大学理工)
題目:多重対数関数の反転公式とリーマン・ヒルベルト問題
アブストラクト:
日時:10月21日(金) 16:30〜
場所:理学部3号館4階 共同研究室(いつもと異なります)
講演者:Prakash Belkale 氏(University of North Carolina)
題目:A generalization of a conjecture of Fulton relating intersection
numbers and invariant theory.
アブストラクト:
It is an interesting open problem to connect the structure
constants in
the cohomology ring of homogeneous spaces (in the Schubert basis), and
those in the invariant theory of groups (generalizing the two
appearances of Littlewood Richardson coefficients: in the cohomology of
Grassmannians and the invariant theory of GL_n).
I will talk about a generalization of a conjecture of Fulton which is a
step in this direction. It connects multiplicity one properties in the
cohomology of homogeneous spaces G/P to rigidity properties in the
representation theory of the Levi subgroup L of P (joint work
with Shrawan Kumar and Nicolas Ressayre).
日時:6月15日(水)
講演者:金銅 誠之 氏(名古屋大学)
題目:K3曲面の幾何と Leech 格子
アブストラクト: K3曲面のオイラー数が 24 であることから、 階数 24 の格子が K3曲面の研究に役立つ事がある。本講演では 階数 24 の格子の中で特別な位置にある Leech 格子を取り上げ、 その K3曲面の幾何への応用をお話しする。