日 時:平成22年5月8日(土)〜5月9日(日)
場 所:熊本県立天草青年の家
参加者:参加生徒7名
○大学生との交流:熊本大学理学部の新入生天草合宿に高校生が参加しました。大学生が高校時代の受験勉強法や進路選択の悩み、進路を決めたキッカケなどの体験を語り、高校生は勉強の仕方や目標の立て方など、進路について意欲を高めました。
○研究者との交流:高校生が研究者と語りました。
*高校生は、「数学を学びたい。」「理科が好き。熱に強いものを作りたい。」「微生物の研究をしたい。」「コンピュータや電子系、情報方面に進みたい。」「先生になりたい」「医療関係(作業療法士や看護師など)に進みたい。」と、それぞれの進路を語りました。
*研究者は、高校生の進路選択を支援するために助言しました。
・数学や化学にしても、どの分野に興味があるか、もっと具体的にはっきりすると進路先も見えてくる。数学でいえば、数の計算、図形、グラフなどがあるし、化学でいえば、化学反応に興味があるのか、化学に関する材料等ものを作りたいのかで違ってくる。いずれにしても数学や化学、物理等を研究したいなら、大学の理学部がめざす進路となる。
・微生物の研究をしたいなら、理学の他にも医学部、薬学部、農学部などの進路がある。
・小学校や中学校の先生を目指すなら、大学の教育学部が進路選択先になるが、高校の先生を目指すなら、教える科目を決め、その科目が学べる大学に進学する必要がある。たとえば、生物や物理の先生を目指すなら、理学部に進学すると良い。
・作業療法士や看護師など医療職を目指すなら専門学校か、短大あるいは大学に進学して学ぶことになる。指定の科目を勉強すると国家試験の受験資格が得られる。
・医療に興味があるなら診療放射線の研究者も進路選択の一つとなる。保健学科では、MRI(核磁気共鳴画像法)やCT(コンピュータ断層撮影)など生体内の情報を画像で読みとる技術を研究している。現在、医療現場では生体内の画像を読み取る能力の高い人材が求められており、これらの器械の開発も必要である。
高校生は、研究者(先生)との談話を通して、進路を明確にするヒントを得たようです。「今日から勉強します」と力強く言ってくれた女子高校生もいました。
高校生の皆さん、明日に向かって進んでいきましょう。